JPBA(日本プロポケットビリヤード協会)のプロテストにも採用されている競技、ボーラード。
ビリヤード場に通って日々練習しているけどどうも得点が伸びない。
どう練習していいかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
ボーラードに対する考え方をはっきり持っていれば、やる気次第で上達していきます。
ゆくゆくは300点のパーフェクトゲームも夢ではないかもしれません。
1. まずは入れイチから
ボーラードにはいろいろ戦略がありますが、初心者のうちはとにかく割って入れる練習に使って、点数はあまり気にしないようにしましょう。
ポケットすることを最優先に考えるショットのことを入れイチといいますが、この入れイチだけでストライクが取れるレベルになったらポジショニングを考えることにしましょう。
ブレイクショットはヘッドスポットから、撞点は真ん中少し下で良いと思います。
手球がブレイク後にセンター付近に戻されるくらいの力加減にし、的球は台の半面に適度に散らばり、1、2個ヘッド側に寄ってくるくらいが理想的です。
初心者のうちに心掛けてほしいのは、1個も入らずガーターのフレームが続いて嫌になっても必ず10フレームやりきることです。
これが続けられないようだとその後の高得点は望めないでしょう。
2. ボーラードで得点が伸びない要因 その1
細かいルールは他のビリヤードのサイトを参照いただくとして、ボーラードの点数を伸ばすためにやってはいけないことが何点かあります。
まず、スクラッチです。
スクラッチをしてしまうとそのイニングが終わってしまうだけでなく、ヘッドライン内でのフリーボールとなるため、今まで計算してきたポジショニングがフイになってしまいます。
手球と的球が遠い、いわゆるロングの配置になりがちで次の1点をとるのすら難しくなる場合も考えられます。
スクラッチが出そうな手球のラインはなるべく選択しないように考えながらポジショニングしていきましょう。
3. ボーラードで得点が伸びない要因 その2
二つ目はハードショットです。
気持ちよくスコーンと撞きたい気持ちを抑えましょう。
ハードショットは穴前でポケットに嫌われる確率が高いです。
同じ軌道のショットでも、スピードが遅いショットはポケットの受けがよく、「ポケットに優しいショット」などと呼ばれます。
また、手球も勢いよく動いてしまうため、不用意に他の的球に当たってトラブルができたり、キスすることで手球がスクラッチしてしまう可能性もあります。
4.ボーラードで得点が伸びない要因 その3
3つ目はヒネリの多用です。
ヒネリの効果をよく知っている中級者が陥りがちです。
ヒネることによってさまざまなショットやポジショニングのセレクションが可能ですが、同時に芯撞きよりもポケットイン率が落ちるというデメリットもあります。
特にマキシマムでヒネると少なからず手球の軌道が変わる(「トビが出る」と言います)ため、狙っていたポイントとズレが生じ、結果ポケットできなくなります。
ボーラードは点を取るのを主眼に置くゲームですので、やむを得ない場合を除いては芯から半タップ以内のヒネリに抑えましょう。
ストップショットの力加減と撞点を基準にして、徐々にヒネリを加えていくようにしてください。
5.得点を伸ばすコツについて
ボーラードの点の取り方としてよくあげられるのが、複数個狙える位置にポジションしていく、という方法です。
ポジションの位置をピンポイントにせず、大体この辺に手球を運べば何個か狙えるというエリアに持っていき、手球が止まった後の配置で次を考えるというものです。
もちろん、ここは絶対NGというポジションもあるので、そこも意識してください。
また、やりがちなのが安易に簡単な球を入れてしまい、その後につなげられないというものです。
もちろん、簡単にポケットできる的球が最優先ではありますが、そのショットをしたあとにどう次に繋げていけるかを考えながらポケットしてください。
的球同士が複数個固まっている、いわゆるトラブル(クラスターとも言います)についてですが、常に壊す方法を考えながらプレーしてください。
始めのうちは壊すのも一苦労だと思いますが、トラブルを解決するのも楽しみのひとつと思って腐らずにトライしてください。
まだ1イニング目でトラブルだけ残って入れる的球がない、または入れる的球がトラブルに隠れてしまったとなったら、ストライクは捨ててトラブルを割るのもひとつの手です。
結果、スペアがとれたら儲けものですね。
いかがでしたでしょうか。ボーラードはポケットする力を上達させるのにとても役立ちます。
ビリヤード場によってはスコアシートを置いてあるところもありますし、最近ではスマホのアプリにもスコアシートがあります。
パーフェクト目指して頑張ってください。