ビリヤードのショットにおいて、肩の使い方を知るというのは良いフォーム形成に欠かせません。
正しく肩の使い方を知り、上達していきましょう。
1.グリップ側の肩について
「マジシャン」と呼ばれるエフレン・レイズをはじめとするフィリピンのプレーヤーに多く見られるのが、肩も同時に動かすストロークです。
彼らはビリヤードを始めた時からそうだったために何の問題もありませんが、特に効率が良いわけではなくあまりお勧めできません。
通常のショット時、グリップ側の肩はフォロースルーの際に肘を送り出すために結果的に動く、程度でよいと考えます。
ストロークの間は肘と同レベルを保って懐を広く取るように努めましょう。
肩が肘より下がったフォームをよく見かけますが、目線をキューに近づけ球の厚みを見やすくするためにしているため、懐が狭くキュー切れの要素を大幅に削っています。
上級者でもそういうフォームの方がいますが、上記の現象を理解したうえでフォームを作っていますので、初心者が安易にマネをするのは得策とはいえません。
しっかり肩を上げて肘のほうが下になってもよいと思えるくらいにしておくと、実際に球を撞いたときに力が手球に伝わっていくのがわかることでしょう。
2.ブリッジ側の肩について
対して、ブリッジ側の肩の使い方についてです。
この肩は球をよく見よう、外したくない、と思うとどんどん顔のほうに引き寄せられていき、
窮屈なフォームを作ってしまう原因になる、とても厄介な肩です。
肘と連動させ、なるべく顔に近づけないように外へと広げる意識を持ってください。
キューを送り出す懐をさらに広げ、キュー切れを増すために欠かせない要素です。
3.肩がぶれると
また両肩ともにいえることですが、ショットの際に肩が上下に動いてしまうと目線がぶれ、厚みにずれが生じてきます。
肩の位置が動いていないかどうか、鏡の前で素振りをしたりビリヤード仲間にチェックしてもらったりして確認してください。
肩が動いているようだと、体全体に余計な力が入っているはずです。
おすすめの対処方法としては、腕をだらんと下におろした状態で、他人に両肘の内側に手を入れ持ち上げてもらいます。
肘が直角になったあたりで、いきなり手を抜いてもらいます。
肩に力が入っている人は腕が元通りにおりずそのままの状態になってしまうのです。
そうなってしまう人は、このトレーニングを繰り返し、肩に力が入らないコツをつかんでほしいです。
いかがだったでしょうか。
ビリヤードにおける肩の動きはそれほど目立つものではありませんが、肩の位置や高さを気にしながらフォームチェックをしていけば上達につながっていくことでしょう。