ビリヤードの上達に欠かせないのが、安定したフォームです。
練習の段階で、フォームを固定し、そのフォームで様々な練習をすることが大切です。
理想的なフォームにおける顔、背中、膝、脇を見ていきましょう。
1. 正しいフォーム〜顔
顔の向きは、キューと直角、つまりショットする真正面を見てください。
顔の位置は、キューの真上です。顎のすぐ下にキューがある状態です。
キューから顎までの距離は人それぞれで、離れすぎると、キューの方向が見づらくなります。
実は顔の位置に関しては補足が必要です。
基本的には顔の中心をキューの真上に位置すれば問題ありませんが、それでs練習をしても、なかなか思った方向に撞けない、ということがあります。
ここで考えられるのは、利き目の影響です。
利き腕、利き足があるように、じつは目にも利き目というのがあります。
自分の利き目がどちらかの調べ方はここでは割愛しますが、顔の中心ではなく利き目の下にキューが来るように構える方がうまくいくこともあるので、試してみてください。
2. 正しいフォーム〜背中
背中は、ゆるやかに背骨を曲げるのが一般的です。
しかし、ビリヤードのトッププロの中にも、背中は反り気味にして、腰だけで上半身を落とすようなフォームの人もいます。
逆に、かなり背中を丸めてフォームを作る人もいます。
ポイントは、疲れないこと、リラックスできることです。
自分にとってもっとも自然な曲げ方であれば、背中の曲げ具合に敏感になる必要はありません。
3. 正しいフォーム〜膝
膝は、「ほぼ」真っ直ぐ、が理想的でしょう。
「ほぼ」というのは、真っ直ぐを意識しすぎて力がはいると、体全体のバネがなくなるので、力み(りきみ)につながります。
また、右手でキューを保つ場合、左足の膝を若干曲げる人もいます。
これは、足の長さや身長の関係で、すこしだけ曲げたほうが本人にとって自然な場合です。
少し曲げてみて、そのほうがしっくりきたら、そのままでも問題ありません。
一方、右足の膝を曲げるのも悪くはないと思いますが、ほとんど見かけません。
4. 正しいフォーム〜脇
ブリッジ側の脇は、特に気にする必要はありません。
キューを持つ側の脇ですが、キューと腕全体が一直線になるように、脇の広げ具合で調節します。
これは非常に重要な部分かつ、自分ではなかなか確認しづらいので、鏡を使ったり、人に見てもらったりして、一直線になっているかどうかをしっかり確認しましょう。
肘を上げた状態で脱力すれば、肘から手までが、自然と重力によって垂直になるはずなので、その状態での脇の開き方を身体で覚えるのが理想です。
5. 正しいフォームに共通して言えること
冒頭にも書きましたは、ビリヤードのフォームで重要なのは、安定していることです。
そして、安定したフォームに欠かせないのはリラックス、脱力です。
上記正しいフォームと多少ずれていても、自分にとっても最もリラックスできるフォームを見つけることができたら、そのフォームで固定させて様々な練習に取り組んでください。