ビリヤードの台には、コーナーポケットが4つとサイドポケットが2つ設置されています。
コーナーポケットは、その形状により、サイドポケットよりもポケットしやすくなっています。
コーナーポケットの狙い方を見ていきましょう。
1. コーナーポケットの形状
コーナーポケットを含め、ポケットは約球2つ分の幅があります。
ポケットビリヤードよりも歴史が古い、イギリスのスヌーカーという競技で使用される台は、ポケットがより狭くなっており、ポケットの難度が高くなっています。
ポケットの幅を広くして、ポケットの難度を下げたことが、ポケットビリヤードが一般に普及したきっかけの一つとなりました。
特にコーナーポケットに関しては、クッションタッチの球やクッション際の球でもポケットしやすいように、工夫されています。
2. コーナーポケット狙う時の注意点
ポケットの狙いは、ポケットと的球の関係から設定するイマジナリーボールを使って定めます。
このときに設定するイマジナリーボールは、ポケットの中心点と的球の中心を結んだ直線上ということに気をつけてください。
中心「点」というところがポイントで、点を意識することにより、その精度が格段にあがり、上達に役立ちます。
上級者やプロの試合のショットを見ていると、なにかしら理由がある場合を除いて、的球がポケットの真ん中にポケットしていることを確認できます。
点で調整できる精度が出せるまでに上達すれば、球2つ分の幅が、スロウやトビで起こる誤差を飲み込んでくれます。
3. コーナーポケット狙う時の、苦手な配置
物理で考えれば、ポケットと的球の角度が同じなら、どんな配置でも厚みは同じです。
しかし、人間の感覚はそう単純ではなく、同じ厚みのはずなのに厚く見えたり薄く見えたりしてしまいます。
代表的な厚みの見難い配置が、「への字」と呼ばれる配置で、初心者にかぎらず、嫌われている配置です。
上述したように、これらの厚みを読み間違えている原因は、人間の感覚なので、経験を積むしかありません。
練習では、あえて同じ角度の配置を、そのままずらしてポケットする練習をしましょう。
同じ角度ということは、つまり同じ厚みで狙わなければいけない、ということになります。
こうすることによって、同じ厚みのはずなのに、違った厚みで捉えてしまう、という自分の中の感覚のズレを自覚し、補正していけます。
利き腕の関係もあるので、4つのポケット全てで同じ練習をしてください。
いわゆる「ツキヅラ」の位置での練習も取り入れましょう。
ツキヅラでしかもへの字となると、練習するのも嫌になりますが、実際の試合では必ずその状況にもなりますので、めげずに練習しましょう。