ビリヤードにあまり興味がない人でも聞いたことのあるマッセという技術。

聞いたことがなくても、マッセしているところを見ると「ビリヤードが上手な人」をイメージできるかもしれません。

マッセについて紹介します。


1. マッセってなに

そもそもマッセとはなんでしょう。

マッセとは、通常のショットでは不可能なアクションをおこすために、手球の上からキューを撞きおろして強烈なスピンをかけるビリヤードの高等技術をいう英語です。




綴りは「Masse」です。

撞点、キューの角度、力加減やクッションへの入り方、的球へのヒットの仕方など、あらゆる条件のもとで様々に手球のアクションが変化します。

練習を積んだプレーヤーだけが自在に操れる、難度の高いショットです。

初心者から見ると、何をどうすればそうなるのか全く分からないところも魅力の一つです。


2. どんなショット

マッセとはどんなショットでしょう。

ビリヤードの球は水平に真芯を撞かない限り、どんなショットでもラシャとの摩擦によって必ずカーブが出ます。

普段のショットでなるべく水平にストロークしてなるべく芯を撞こうと思って練習しても、人間の手作業には限界があり、水平にはストロークできないし、芯を食うことは滅多にありません。

マッセは、広く言えばカーブを出すショットすべてが含まれますが、上記のように意図しないカーブは含みません。

カーブを意図的に出すショットの中でも、キューを垂直近くに立ててショットする技術のみを特にマッセと呼んでいます。


2. どんなときに使うの

ショットの特性上、ポケットビリヤードではあまり目にする機会はありません。

よく目にするのが、ショーとして披露されるトリックショットや、競技としてのアーティスティックビリヤードです。

トリックショットは曲球とも呼ばれ、ビリヤードのボールだけではなくビンやグラスなど器具も使用して、お客様に魅せるためマッセなどの大技を披露するショットです。

テレビなどでもよく見かけるおなじみのショーですね。

アーティスティックはキャロムビリヤードの一種で、あらかじめ配置、当て方が決められており、プレーヤーはそれをこなしていく競技で、マッセを多用します。

アーティスティックの名の通り、マッセで撞き出された手球が芸術的なアクションをし、見るものを魅了します。

これぞマッセの醍醐味といえるものです。

最後に、マッセを思った通りに撞けるようになるにはかなりの練習量が必要です。

寝ても覚めてもビリヤード、くらいの取り憑かれたような感覚がないとものにはならないと思います。

裏を返せば、そうなってしまう魅力がマッセには詰まっているのです。