ビリヤード、特にナインボールでは、的球を撞く順番が決まっていますので、それに従わなければなりません。
しかしながら、ボールの配置によっては、順番通りに撞くのが困難な場合もあります。
今回は、そのような配置、つまり、かぶるケースについて考えます。
1.かぶるとは?
ビリヤードのナインボールなどでは、的球の撞く順番が決まっています。
しかしながら、先に撞くべき的球が他の的球と重なるように並んでいて、薄い厚みでキューボールを当てることも難しい配置を、かぶるといいます。
的球同士が近いと、カーブショットで対応することも困難です。
そんな時には、ジャンプショットを使うこともできます。
ジャンプショットは、できると格好のいいものですが、成功しないとマナーにも関わりますし、ファウルを取られかねないリスクもあります。
アンドセーフティで対応することもできます。
まずはキューボールを次に撞くべき的球に当てることが重要です。
ビリヤードでは、自分のできる範囲で、できることをすればいいのです。
こちらでは、かぶる時の対応に使えるジャンプショットについてご紹介もしておきます。
知っておくだけでも、プレイの幅が広がり、損にはならないはずです。
2.ジャンプショットの撞き方は?
まずは、ジャンプショットのスタートとして、ブリッジを高めにします。
右利きのプレイヤーなら、左手のキュー先を支えている方がブリッジです。
キューのお尻を上げて、テーブルとの角度が30度くらいになるようにします。
そのままキューボールの中心点、芯の方を撞くように撞いてみましょう。
上からのキューの力と、堅いテーブルに挟まれて逃げ場がなくなったキューボールが少し前に進んだのではないでしょうか。
キューボールがキューとテーブルに挟まれた時の重たい感じを、是非覚えておいてください。
これができたら、ジャンプショットに移りたいところですが、ジャンプショットを撞く際は、専用のジャンプキューで撞くと確実です。
変に力むこともなく、テーブルを傷つけることもしにくいです。
初めは、キューボールの2球先くらいに的球を置いて撞いていきます。
キューボールの下には何かクッションになるものを敷いて、万が一に備えます。
ジャンプショットは、成功しないと大きなリスクを伴いますが、練習すれば、確実に上達できるテクニックです。
3.かぶる時の他の対処方法は?
ジャンプショットのハードルが高いという場合は、クッションショットを利用する手もあります。
クッションショットとは、キューボールをクッションに当ててから撞くべき的球に当てるものです。
かぶる時に、キューボールで直接的球を撞けなくても、対応できるので知っておくと便利です。
9番ボールと他の的球を並べ、同じ直線上の9番ボール側に少し離してキューボールを置きます。
キューボールと他の的球のちょうど真ん中くらいのクッションにキューボールを当てると、キューボールは的球に 向かって行くはずです。
このショットでは、キューボールをまっすぐ撞けることが基本になります。
ストレートショットで確実にまっすぐ撞けているか確認してからクッションショットに移ると効率的です。
かぶる時は、ゲーム中往々にやって来ますので、対処法だけでも知っておくと、ビリヤードでの選択の幅が広がり、上達できます。