ビリヤード場で上級者が自分の思い通りにポケットに入れ続ける姿を見て、同じようにプレーができたらなあと思ったことはありませんか。
どんな練習をすればそこまで上達するのでしょうか。
1. 厚みは経験
思った通りにポケットしていく第一段階は厚みを間違えないことです。
とにかくまず見えている球はどんなに薄くても絶対入れる気持ちで日々練習してください。
「この辺でいいや」という中途半端な狙いはその気持ちを萎えさせますので、狙いちぎってください。
必ずショットごとにポケットから的球に向かう直線の延長線上に立って的球が向かうコースをイメージしてから構えてください。
外したら同じ配置を繰り返して10球連続ポケットできるまで練習、など自信がつくまでショットし続けましょう。
上級者は長い時間と経験を重ねて今のレベルにおり、ポケットへの厚みをいちいち計算して構えに入っているわけではありません。
まず、そこに到達していかなければなりません。
2. ポジションプレーを学ぶ
上級者はいとも簡単に球をポケットしていきますが、手球をしっかりと自分の思い通りに運んでいます。
ポジションプレーと呼ばれ、ポケットし続けるには必須のスキルです。
ビリヤードのプロはナインボールであれば9番から逆算してどうすれば最後まで取り切れるかをある程度計算しながらプレーしています。
思い通りにポケットに入れられるようになるイコール手球を思い通りに動かすことでもあるのです。
まずは、上級者のプレーを見て勉強して、わからないことがあれば恐れずに聞きましょう。
始めは何を言っているのかわからないこともあるかもしれませんが、まだ自分がそのレベルに到達していないのだと言い聞かせてさらに練習しましょう。
その過程で必ずひねりを覚えます。
ひねりを覚えたらまたポケットに入れる力が弱くなるので、ひねっても自信を持ってポケットできる力を養っていきましょう。
3.メンタルについて
いくら練習で思った通りにポケットに入れられたとしても、試合本番で外してしまったら何の意味もありません。
ビリヤードはメンタルのスポーツと言われています。
静から動へ切り替わるスポーツの場面の多くで勝敗を分ける要素にもなっています。
試合は練習とは雰囲気が違います。
このボールを入れなければ、ここにポジションしなければ、ギャラリーがたくさん見ている、相手にリーチをかけられている、など普段とはメンタル面が全く違います。
思い通りにポケットできるかどうかは、あくまで平常心で普段通りに自信を持ってプレーできるメンタルの強さにかかってきます。
普段から、他店のハウストーナメントに出向いたり、公式戦に出たりして場の雰囲気になれることが唯一の練習方法です。
いかがだったでしょうか。
思い通りにポケットに入れられるレベルまで上達するには、相当の覚悟と練習量が必要です。
これさえできれば思い通り、という必殺技は残念ながらありませんが、思い通りにならないからこそ練習のしがいもあるし、それを楽しみにしてビリヤードを続けていきましょう。