ビリヤードの練習を続けても、なかなか上達しない人はいます。
その多くは、練習の仕方に問題があります。
日本や世界のトッププレイヤーになろうと思うと、やはり生まれつき持った才能が必要かも知れませんが、B級までならば必ず到達できます。
練習の仕方を改めて検証してみましょう。
1.1人での練習が多すぎる
ビリヤードの練習には、1人で行う練習と実戦をしながらおこなう練習があります。
どちらも必要ですが、どちらかというと大切なのは実戦です。
上達しない人の1人での練習は、手玉や的球の配置を、無意識に自分が今課題としているレベルに置いてしまうことが多いようです。
しかし、実際は自分がこのくらいは簡単に入れられると思う配置の場合の成功率を95%から99%に上げることがもっとも良い結果を生みます。
これは、実戦のなかで何度も遭遇する機会があり、その成功率の高さが勝敗を決めるということが段々とわかってきます。
2.集中力
センターショットを一日100ショット、と決めて練習することは大切ですが、これだけでは上達しません。
もっと大切なのは1ショットずつの集中力です。
どのようなことに気をつけて撞いた時に成功したか失敗したか。これを1ショットずつ考えることがポイントです。
ビリヤードは筋トレではありません。闇雲にショットを続けても、上達しません。
ビリヤードの練習は、半分は集中力トレーニングと思ってください。
3.観察力
プロやA級位上のプレイヤーの試合を、練習と思って観察しながら見ることは、非常に役に立ちます。
ビリヤードは、その技術も勿論大切ですが、頭脳も同じくらい大切です。
頭脳、つまりある配置で自分の番であるときに、どういった組み立てをするか、です。
ビデオや動画サイトなど、途中で映像を止めることができるものを見るときは、ショットの映像が流れるまえに一時停止し、自分ならこう撞く、ということを予想してみましょう。
実際の試合は一時停止できませんが、それでも予想は非常に役立ちます。
4.対戦相手
ビリヤード場には、上手な常連さんや店員さんが必ずいます。
自分の実力がまだまだでも、果敢に対戦をお願いしましょう。
上述したように、上手な人のプレイを観察することは非常に大切ですが、対戦となればおのずと観察することになります。
全く歯が立たなくても、ここでの目標は勝つことではなく、上達することなので、先方さえ許してくれれば、非常に得るものの多い試合になります。
5.道具
これはあまりいないと思いますが、自分のキューを持っていない人は上達しないことが多いようです。
なぜなら、自分のフォームと手玉の動きの関連性を身体で覚えることができないからです。
キューは同じようにみえて、一本ずつ違います。
同じキューを使わないと、同じフォームでショットしても、手玉は違う動きをしてしまいます。
以上、いろいろな観点から上達の壁になっているものを見てきました。
各々の役にたつかどうか検証してみてください。一番大切なのは、楽しみながら練習することです。