ビリヤード場でよく見かける「初心者のマッセ禁止」の文字ですが、なぜ禁止されているのでしょうか。

マッセはビリヤードの高等技術ですが、高等技術だからこその理由があります。


1. マッセができるとかっこいい

マッセは手球の上側から撞くため、通常のショットとは違うフォームになります。

テレビなどでビリヤードが紹介される際、ビリヤードの魅力を伝えるためにどうしても派手なマッセが珍重されます。




その影響もあって、マッセはできる、できないにかかわらず意外と世間に浸透しています。

一般の方の中にはマッセができるとかっこいいと思われている方が少なからずいて、飲み会の後にビリヤードに行くとマッセをしたがる人が出てくるものです。


2. なぜ禁止なのか

練習を積んでいない人がマッセをすると様々なリスクが発生します。

一番大きいリスクが、ラシャを破損してしまうことです。

力いっぱい上から撞き下ろして手球にかすってラシャを削ってしまったという場合、店側から弁償金を求められます。

店によっては1cmあたり数万円という場合もあります。

店の商品をわざと壊したわけですから当然といえば当然なので文句は言えませんが、そんなに高いのと思われる方もいらっしゃるでしょう。

実際のところ、破れたところだけ補修するのではなく、ある程度の大きさのラシャを購入して補修するか、コンディションを気にするお店ならば全面張り替えとなるところが多いためこのような金額設定になります。

また、店側も無用のトラブルは負いたくはないのが本音なので、高額の料金を前もって表示しておけばそんなことするお客はそうそういないだろうというのが店側としての論理です。

酔客が大騒ぎをしているのはよく見かけ、これ自体はあまりひどい場合を除いては黙認しているのが普通ですが、マッセやキューミスによるジャンプなど、台を傷つける行為には敏感にならざるを得ません。

また、店側としても評判を落としたくはないので、一般の方がマッセをしようとしているときは注意深く見ており、明らかに素人の場合は止めることが多いですね。

そういうお客様を放っておいても平気なお店があったとして、そういうお店は台もキューもメンテナンスされていないことが多く、そんなお店にはプレーヤーは寄り付きません。

お店にとっても一般の人がマッセをするのはリスクがあるため、「マッセ禁止」が張られているのです。

いかがだったでしょうか。

ビリヤード場ではみんなで楽しく撞いている人たちもいれば、一人黙々練習している人、店のヌシのようなオジサンなど様々な人たちが同じスペースを共有しています。

みんなが気持ちよくプレーするためにも、最低限のマナーやルールは理解していきたいところですね。