多くのビリヤードのゲームは、2人で行う対戦型ゲームですが、3人以上でビリヤード場に行っても楽しめるゲームが、カットボールです。
ナインボールなど、他のゲームよりも難度が低めで、親しみやすいゲームですので、ぜひ覚えておきましょう。
1. カットボールのラック
的球は15個全て使います。
フットスポットに先頭の球を置く正三角形のラックですが、番号に決まりはありません。
ただし、詳しくは後述しますが、的球を1~5、6~9、10~15の3グループに分けるので、これらのグループの球がばらけたようなラックが理想です。
2. カットボールの進め方
誰が1~5、6~9、10~15の3グループのどれを持ち玉とするかを前もって決めておきます。
その語撞く順番を決めたら、最初の人がブレイクショットをします。
ポケットする限り順番は回らず撞き続けることができます。
ポケットしなかったら次の順番の人に周りますし、ファウルすると次の順番の人がフリーボールで始めることができます。
あらかじめ決めておいた、自分の持ち玉「以外」をポケットしていき、自分の持ち玉以外がなくなったら勝ちです。
逆に言えば、自分の持ち玉がすべてポケットされたら負けとなります。
スクラッチ、球触りなどのファウルは他のゲームと共通です。
3. カットボールのアレンジ
ルール通りにすると上記のようになりますが、ルールに少しアレンジを加える事ができます。
3人でする場合、各々でレベル差がある場合は、ハンデを付けましょう。
ハンデの付け方は簡単で、レベルの高い人ほど、持ち玉を少なくすれば良いのです。
例えば、B級が一人、初心者が二人いた場合は、B級の人が1~3、初心者の人が4~9、10~15を持ち玉とすれば、かなりのハンデとなります。
また、コールショット制にすれば、良い練習にもなります。
コールショットとは、何番の球をどこのポケットに入れると宣言した後に撞くという制度で、フロック(偶然はいってしまうショット)を防ぐ為に定められたルールです。
ボウラードを始めいくつかのビリヤードの競技で正式に採用されているルールなので、取り入れてみてください。
カットボールは、5人でも競技可能です。
その場合は、各持ち玉が3つずつとなります。
4人でも可能ですが、その場合は持ち玉数を均等にできないので、必然的にハンデを付ける人を決める必要があります。
基本的には、撞く順番が決まっていない分だけイレもダシも比較的簡単にできますし、3人以上でプレイできてハンデもつけることができるので、パーティーゲームのような雰囲気で楽しめます。