ビリヤードは、イレとダシの競技ですが、イレはいかに正しい厚みでショットできるかにかかっています。

厚みの見方のコツを理解し、練習に役立てましょう。


1. 厚みとは

ビリヤードにおける厚みとは、手玉と的球の重なり具合を手玉の方向から見た厚さを指します。

例えば、厚み100%というのは、完全に重なった様に撞くということなので、手玉と的球の分離角は0度、つまり真っ直ぐということになります。


2. 厚みの見方のコツ

厚みは、イマジナリーボールという想像上の球を使って見ます。




イマジナリーボールとは、ポケットしたい的球とポケットの直線上、的球のポケットと反対側のとなりに設定されます。

この想像上のイマジナリーボールと実際の的球のかぶり具合を、厚みとして見るのです。

練習の時などは、想像ではなく実際にその位置に球を置き、それを手玉の方から水平に見ると、どのくらいの厚みがあるのかをより正確に確認できます。

間違えやすいのは、イマジナリーボールと的球の接触点を狙う、という方法で、この接触点とイマジナリーボールの中心点は違います。

後者が正しいので、当然前者を狙うと外れます。


3. 判別しやすい厚み

厚み100%は最もわかりやすい厚みなので、一番簡単です。

次に簡単なのは厚み50%でしょうか。

厚み50%の時は、手玉と的球の分離角は、物理で計算すると30度です。

厚みが50%なので分離角が45度と勘違いしている人がいますが、間違えやすいので気をつけましょう。

では逆に、45度の分離角を持たせるためには、厚みは何%になるのでしょうか。

これも物理計算すると、25%と算出されます。

25%の厚みも、100%の半分の半分で見やすいので、ぜひ覚えておきましょう。

同じく見やすい厚みは75%の厚みですが、この時の分離角は15度です。


4. 実戦での厚み計算の使い方

厚みのコツは、わかりやすい厚みを見る練習から始めることです。

上に出てきた15度、30度、45度の分離角が求められる時は、実際にその厚みで撞けば良いのですが、ビリヤードの実戦では微妙な角度のことの方が多くなります。

これでは実際には使えませんが、練習のときにこれを知っていると、上達に非常に役立ちます。

まず上述したイマジナリーボールを設定します。

イマジナリーボールは想像でしか無いので、それが正しいかどうかを判別するのが困難です。

一方厚みは、半分の厚みを見ること等は比較的容易に出来ます。

つまり、ポケットと的球、手玉を30度の角度をつけて配置し、イマジナリーボールを想像して撞こうとしたときに、本当に厚みが半分になったイマジナリーボールを設定できているかを確認できます。

要するに、イマジナリーボールの正確さを上げる練習に役立つということです。

いくら思ったところに撞けるようになるまで練習して上達しても、狙う場所が正しくないと絶対にポケット出来ません。

しっかりイマジナリーボールを想像できるよう厚みの理論を役立てましょう。