ビリヤードで、自分のフォームが理想とされるものに近づくことは基本をしっかりマスターできているといえるでしょう。
こうなれば、ゲームでの結果もついてくるのではないでしょうか。
ここでは、理想のフォームについて考えてみましょう。
1.ビリヤードの理想のフォーム:上半身
上半身は腰のところでほぼ直角に曲がり、テーブルの方に倒れている状態です。
背中は、ゆるやかなカーブを描いており、猫背でも反りすぎてもいません。
右利きの人の場合は、左手でグリップを組み、右手でキューの下の方(スタンスを構えている時は後方)を握ります。
左腕は伸ばしすぎず、少し余裕をもってテーブルにあります。
右手の方は、ひじから手首までが一直線で、手首が曲がらずまっすぐになっています。
キューが前方を向いているので、上半身はキューに当たらないように少し右側に向けます。
キューがキューボール、的玉、ポケットに向いているか、鏡などで確認しましょう。
キューはテーブルと平行になっているかも確認します。
常に「キューありき」の考えを大切にしてください。
キューがこちらを向いているから、自分はそれを保ちながらスタンスをとり、キューを支えてあげる感じです。
そしてビリヤードで何より一番大切なのは、リラックスしているかということ。
どこにも無理や負担、ストレスを感じるところがないようにしてください。
体のどこかに無理があれば、キューの動きは不自然になります。
キューはもともと、まっすぐなものですから、プレーヤーはそのキューに合わせてプレイする感覚が大事です。
体をテーブルに倒してスタンスをとってから、「やはりおかしい」と少しでも感じたら、もう一度体を起こしてスタンスを立て直しましょう。
テーブルに体を倒してから、スタンスの修正をすると、修正する必要がない部分まで変わってしまうことがあります。
面倒でも、一からやり直す習慣をつけることでポイントのマスターがしやすくなります。
左利きの人は、全て反対にして考えましょう。
これで上半身は理想のフォームになっているはずですし、一歩上達しているでしょう。
2.ビリヤードの理想のフォーム:下半身
次に、下半身に移ります。
右利きの人の場合で述べていきますので、左利きの場合は逆で考えてください。
まず右足は、右手の真下にまっすぐに伸びています。
左足は軽く一歩前に位置し、腰が45度ほど右側に向いている関係上、両足とも同じように45度ほど右側に向けると、バランスがとりやすいです。
ビリヤードテーブルの高さは75~80cmと規定されています。
平均的な身長の日本人男性なら股下くらいでしょうか。
これらの人がスタンスをとると、腰の高さとテーブルの高さが同じくらいになります。
背が高い人の場合は、足を広めに開けて調節します。
これでプレーヤーごとに微調整を図り、自分だけの理想のフォームを形作ってください。
何度も素振りをし、実際にボールを撞いて、その感覚を養うとともに、微調整を続けて上達してくださいね。